フランスで学校の監視員(2) Surveillante de la cantine

金曜日の今日は、フランス語でいうカルティエ・ポピュレーなマンション群にある小学校の給食監視、そして休み時間の監視員をしてきました。

フランスはキリスト教国です。しかし公共の場では『ライシテ laïcité』とされています。ライシテとは?
「非宗教性、世俗性、政教分離(思想)、(教育などの)宗教からの独立、宗教的中立性」とされています。宗教的標章(つまり十字架、聖書など)の持ち込みを幼稚園、小、中、高校までの公立学校において禁止した法律がある。この法律によりイスラム女性学生のブルカ(イスラムの女性のスカーフ)の着用も禁止されている。ここでは触れないが、ライシテの意味を受け取り間違えている人々が多いので、ブルカを禁止されたとデモを起こされてもこれは法律で決まっていることなので、差別ではない。

それでも風習的に金曜日の給食は魚料理が多い。
(金曜日がイエス・キリストの磔刑の忌日である説。この日は肉を食べない事になった。)

今日もメイン料理はサーモンが混ざったじゃがいもとホウレンソウのピューレにピザ。ピザにはラードン(ベーコンの様な豚肉)が入っているので、イスラム教徒のご家庭のお子さん達は口にしません。私達大人が一人ひとりに質問して行きます。

「あなたは豚肉を食べますか?」
「はい、私は食べます。」

「あなたは豚肉を食べますか?」
「いいえ、私は豚肉を食べません。」。。。

給食配給員の北アフリカ系(マグレブ)の女性が大雑把ながらも、子ども達の容姿で宗教を判断します。もちろん外れる事もあるので、全員に質問しなければならないのです。事前にメニューを知っているお子さんは自分から断ってきます。まあ、それは珍しい事ですが…

どうみてもマグレブ系の生徒が「僕は豚肉を食べる。」と答えました。人を見かけで判断してはいけない事は十分承知しています。給食配給員のマグレブ女性が改めて質問しても、「僕は豚肉を食べる!」と同じ返事が返ってきます。私は彼が食べると言うのだからそれで良いではないかと、内心思っていましたが、宗教にかかわる事なのでかかわらずにいました。イスラム教徒の給食配給員の彼女には納得がいかなかったようです。最後にはこの生徒「曜日によって。月曜日と木曜日は豚肉を食べない。今日は豚肉を食べて良い日!」と言っていました。こういうイスラム教家族がいても良いのでは?と私は思いましたが、敬虔なイスラム教信者の人々からしたら、どんな反感を持たれるのかしら?

夕食時に愛娘と夫にこの話をしました。夫は「そういう人がいても良いのでは?」とのコメント。また愛娘は同じような事を見たことが有るとの事。
学校帰りのバスの中で、違う学校の男子生徒が友人達と一緒に乗車。コーカソイド系の友人はサンドイッチを食べていて、マグレブ系の生徒が『少し頂戴!』と頼んだらしい。コーカソイド系の生徒が『サンドイッチのハムは豚肉だよ?』と答えたら、マグレブ系の生徒は『今日は水曜日だから食べても平気!』と答えていたらしい。

なんだ、豚肉を食べる人もいるんだ!

ちなみに、昔むかし私が通っていたパリの語学学校にもシリア人の医者という人がいて、彼は毎晩ディスコへ通い、お酒も飲んでいました…。

敬虔なクリスチャンや仏教徒、ただ洗礼を受けただけのクリスチャン、お墓が仏教のお寺にあるだけの仏教徒と同じことなのかな?

今日も新しい事を学びました。

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